劇場情報
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走れロム
7月9日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー 第24回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門 最優秀作品賞受賞 第24回ファンタジア国際映画祭 最優秀新人作品賞 受賞 第16回大阪アジアン映画祭 特別招待作品部門
絶賛コメント到着
“観光客の知らないディープなベトナム”を語る! 6/28(月)特別先行上映会 開催決定!ゲスト 岩井志麻子さん(作家)×出井康博さん(ジャーナリスト)
らくらく
全国共通特別鑑賞券¥1,500(税込)好評販売中 対象の劇場窓口でお買い求めいただくと	前売鑑賞券1枚につき、宝くじ1枚(&オリジナルポストカード)が付いてくる‼(数量限定)
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走れロム
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絶賛コメント到着
7月9日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー
第24回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門 最優秀作品賞受賞 第24回ファンタジア国際映画祭 最優秀新人作品賞 受賞 第16回大阪アジアン映画祭 特別招待作品部門
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予告編

メイキング映像
〈構想から制作過程まで〉

メイキング映像
〈記憶に残る思い出〉

INTRODUCTION

賑わうサイゴンの裏町を舞台に、孤児の少年ロムが夢を叶えるため、巨額の当選金が手に入る「闇くじ」に挑む姿を、疾走感溢れるスタイリッシュな映像とリアリズムを追求したタッチで描く話題作。監督は、本作が長編デビュー作にして第24回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門(新人監督コンペティション部門)最優秀作品賞、第24回ファンタジア国際映画祭 最優秀新人作品賞の受賞はじめ世界各国の映画祭で熱い視線が注がれる期待の新鋭チャン・タン・フイ。

“闇くじ”をテーマに描いた短編『16:30』がベトナム国内の映画祭で短編映画賞を総なめにし、カンヌ国際映画祭2013ショートフィルムコーナーに入選、高評価を得たことから始動した本作の長編企画は、オータムミーティング2014(※若手映画人のためのワークショップ)プロデューサー賞、アメリカ映画協会(MPA)のハノイ2015春コースで傑出企画賞を受賞するなど更なる話題を集める。実力を認められたチャン・タン・フイ監督の元には、『青いパパイヤの香り』『ノルウェイの森』のトラン・アン・ユン、『どこでもないところで羽ばたいて』グエン・ホアン・ディエップら世界的名声を持つ監督がプロデューサーとして名を連ね、アピチャッポン・ウィーラセタクン作品の編集者として世界的に知られるリー・チャータメーティクンがタイから迎えられた。短編『16:30』を企画してから長編『走れロム』完成に至るまでの期間は、2011年6月〜2019年2月となる。

釜山国際映画祭で輝かしい世界デビューを飾った本作だったが、凱旋帰国した監督たちを待っていたのは、ベトナム当局の検閲を通さずに国際映画祭に出品したことに対する罰金だった。社会問題となっている”闇くじ”を描いたことから、審査に引っかかり通過しなかったと思われる。結局、監督サイドは当局の要求を受け入れ、一部のシーンをカット、新しいシーンを追加し、釜山でのワールドプレミアと同じ上映時間79分に再編集した。
そうした苦境を経て商業公開に漕ぎつけた本国ベトナムでは、映画業界内での国際的な期待と評判、そして、検閲によって余儀なくされた内容の修正といった話題性が相まって、ロングランヒット中だったクリストファー・ノーラン監督の超大作『TENET テネット』を興行成績で上回る驚くべきヒットを記録!ミニシアター文化のないベトナムで、インディペンデント映画が商業的にも成功をおさめる一大センセーションを巻き起こした。

STORY

活気に満ちたサイゴンの路地裏にある古い集合住宅。多額の借金を背負う住民たちは、大金が当たる”闇くじ(デー)”に熱中している。14歳の孤児ロムは、宝くじの当選番号の予想屋として生計を立て、生き別れた両親を捜すための資金稼ぎを心の拠り所にしている。ライバルの予想屋フックは野心家で当選の確率も高く、ロムとフックはいつも競い合っていた。そんな中、地上げ屋から立ち退きを迫られ追い詰められた住民たちは、ひたむきに予想と向き合うロムを信じ、借金をすべて返すために一攫千金の賭けに出る。果たして、ロムは彼らを救うことができるのか――?!

”闇くじ(デー Số đề )”について

”闇くじ(デー Số đề )”について

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ベトナム政府公認の”正当な”くじの当選番号の末尾2桁を予想する、ハイリスク/ハイリターンな違法くじ。「デー」と呼ばれている。
姿の見えない《胴元》が取り仕切り、《賭け屋》が運営し、その間を《走り屋》が繋いでいるが、実態は誰にも分からない。 ベトナムの労働者階級(人口の7~8割を占める)に尋ねれば、まず間違いなく全員が「デー」を知っているほど浸透しており、急速な都市開発から取り残された人々が、自宅を担保に《賭け屋》に借金を重ね立ち行かなくなるなど深刻な社会問題となっている。
「デー」を賭ける時間帯は早朝から抽選開始の30分前まで。抽選は毎日16:30に発表される(この時間をチャン・タン・フイ監督は短編『16:30』の題名にした)。
ベトナム政府が公認する正真正銘の「くじ」
ベトナム政府が公認する正真正銘の「くじ」
この当選結果に基づいて
「デー」の結果も決まる
政府公認「くじ」の当選番号票
政府公認「くじ」の当選番号票
  • 画像は「南部くじ」2016年2/1のもの
    横▸左からホーチミン市、
    ドンタップ、カマウ(地名)
    縦▸上から順に8等、7等…1等、
    特等と並んでいる

    8等から特等までの下2桁が
    「デー」の当選番号となる

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DIRECTOR

DIRECTOR'S STATEMENT

私はサイゴン(ホーチミン市)で生まれ育ちました。もし誰かにサイゴンやベトナムの特産品は何か?と聞かれたら、私は間違いなく「宝くじで賭け事をすること=デー(Số đề)」と答えるでしょう。これは変わった風習ですが、私の家族の生活の一部であり、ベトナムの労働者階級の家族の生活の一部となっています。「デー」はベトナムでは違法です。オッズがとても高く、1回で70倍のリターンの可能性があります。このゲームの特徴は「予測不可能だ」ということです。ルールがなく、事前に計算することができません。しかし、賭ける人達はそうは思っていない。夢や迷信を解読したり、日々の出来事から洞察を得たり、さまざまな方法で予想をたてます。彼らは自分たちの曖昧でばかげた推論を盲目的に信じていて、次の賭けが彼らの人生を変えると信じているのです。残念ながら、このゲームに参加した人は誰もが抜けられなくなってしまう。それらは彼らの財産であり、家族であり、彼らの人生でさえあるのです!

しかしそれらは強力な詐欺師のツールにもなっています。このゲームはベトナム全土で何百万人もの無力な労働階級の人々に悲惨な結果をもたらしました。私は、私の家族を含め、多くの労働者階級の人々が、「デー」と呼ばれる終わりのない罠から抜け出そうと日々苦闘しているのを目撃してきました。それは小さい頃から私の心に深く根付いています。私はこのロムについての物語を、ブラック・コメディ風のドキュメンタリー形式のアプローチを用いて語りたかったのです。これは単純ですが劇的な実生活の物語であり、ベトナム人の日常生活を描いたものであることに誰も気づいていないのです。登場人物の過去やキャラクターは大まかに取り除き、彼らの現在の生活に焦点を合わせました。私はそれが自然に、そして自発的に起こるようにしました。劇的なファクターでさえ、できるだけ現実に近いものに基づいて作っています。私は、俳優たちが演じる人々の生活に溶け込み、演技や話し方を現実に近づけるようにしました。漠然としているように聞こえるかもしれませんが、私は短編映画『16:30』でこの手法を用い成功しました。

私はこの少年の物語を通じて、力強く、騒がしく、慌ただしい印象を与えたかった。映画の中の現実でさえ、迅速かつ緊急に起こります。私は手持ちカメラでこの現実を再現しようとしました。映像は焦点が合わず、ぶれ、ショットはルールを破って予想屋の世界の狂気を最大限に強調しました。この世界をできるだけシンプルで正直に表現するために、私は多くのことを聞き、感じ、そして表現しました。この方法は私に深く根付いています。それは私が表現したい道に私を導いてくれたのです。

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Tran Thanh Huy
チャン・タン・フイ監督

1990年生まれ。2005年から映画作りを始める。2012年、ホーチミン市映画演劇大学を首席で卒業。
『Duong Bi (Path of the Marble)ビー玉の道(仮)』で48 Hour Film Projectホーチミン市2012優秀作品賞、最優秀監督賞を受賞。短編『16:30』でベトナム国内映画祭2011金の凧賞を受賞ほか、 Yxineff2012国際短編映画祭で4賞を受賞。また、カンヌ国際映画祭2013ショートフィルムコーナーで上映されるなど国内外で高い評価を得る。
長編デビュー作となる『走れロム』は、企画段階から注目されオータムミーティング2014にてプロデューサーズ・チョイス・アワードを受賞。完成作品は第24回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門 最優秀作品賞受賞、第24回ファンタジア国際映画祭 最優秀新人作品賞受賞。現在は次回作『Tick It(原題)』をトラン・アン・ユン監督とともに準備中。「フォーブスが選ぶ30歳未満の30人」ベトナム2018年に選ばれるなど、世界から熱い視線が注がれる期待の新鋭。

CAST

ロム チャン・アン・コア Tran Anh Khoa
ロム チャン・アン・コア Tran Anh Khoa
1999年生まれ。チャン・タン・フイ監督の実弟。短編『16:30』に続き『走れロム』でも主演を務める。フイ監督作品以外では俳優活動をしておらず、2021年現在は大学で撮影を学んでいる。
フック アン・トゥー・ウィルソン Anh Tu Wilson
フック アン・トゥー・ウィルソン Anh Tu Wilson
1998年生まれ。ダンサー、俳優。本作のオーディション参加時はパルクールに熱中しており、演技の経験はなかった。他の出演作に『Four Years, Two Men, One Love』(2016)、『Thach Thao』(2018)がある。
金貸し屋 WOWY
金貸し屋 WOWY
1988年生まれ。2006年頃からラッパーとして活動開始し、ストリートの厳しい現実を歌った作品などで南ベトナムのヒップホップシーンを代表する存在となる。ラップ番組の審査員としても活動し、幅広い世代から支持されている。
賭け屋のギーさん  カット・フーン Cat Phuong
賭け屋のギーさん  カット・フーン Cat Phuong
主な出演作に『Trót Yêu』(2015)、『Hanh Phuc Cua Me』(2019)などがある。
アパート住民のカックおじさん   マイ・チャン Mai Tran
アパート住民のカックおじさん   マイ・チャン Mai Tran
主な出演作に『Xom Tro 3D』(2017)、『Bo Gia』(2021)など。日本公開作品に『草原に黄色い花を見つける』(2015)がある。
アパート住民のバーおばあさん    ティエン・キム Thien Kim
アパート住民のバーおばあさん    ティエン・キム Thien Kim
主な出演作にテレビドラマ『Bong Dung Muon Khoc』(2008)、映画『Phát Tài』などがある。
アパート住民のトゥー(夫)   マイ・テー・ヒエップ Mai The Hiep
アパート住民のトゥー(夫)   マイ・テー・ヒエップ Mai The Hiep
1993年、米国イースト・ロサンゼルス・カレッジの演劇専門学校を卒業後、カリフォルニア州立大学で演劇学を専攻。卒業後は俳優、舞台監督、振付、編集から舞台美術、照明、衣装、ビデオ・映画制作まで幅広くこなす。監督作に『Có Căn Nhà Nằm Nghe Nắng Mưa』(2017)、『Thach Thao』(2018)、出演作に『草原に黄色い花を見つける』(2015)がある。
アパート住民のトゥー(妻) タン・トゥー Thanh Tu
アパート住民のトゥー(妻) タン・トゥー Thanh Tu
主な出演作に『やさしいあなた』(2014)、『ソン・ランの響き』(2018)、『死を忘れた男』(2018)、『こんなにも君が好きで goodbye mother』(2019)などがある。

STAFF

Tran Anh Hung
プロデューサー:
トラン・アン・ユン

ベトナムで生まれ、1975年にフランスに移住。1993年、長編デビュー作『青いパパイヤの香り』でカンヌ国際映画祭カメラドール受賞。2作目『シクロ』でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞。その他の監督作品に『夏至』(2000)、『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』(2008)、『ノルウェイの森』(2010)、『エタニティ 永遠の花たちへ』(2016)がある。近年はベトナムで若手の映画人を対象としたワークショップを開くなど、後世の育成にも力を入れている。

Nguyen Hoang Diep
アソシエイトプロデューサー:
グエン・ホアン・ディエップ

初監督長編『どこでもないところで羽ばたいて』(2014/別題:ハノイ 危険な青春)が世界の映画祭で高く評価される。ファン・ダン・ジー監督の『ビー、心配しないで!』(2010)のプロデューサー、ファム・ホアン・ミン・ティ監督の短編『エジソンの卒業』(2019)ではエグゼクティブプロデューサーとして参加しメンターとして尽力。ベトナムのインディペンデント映画を牽引する女性。

Nguyen Vinh Phuc
撮影監督:
グエン・ヴィン・フック

ホーチミン市映画演劇大学卒業。チャン・タン・フイ監督の短編『Duong-Bi (Path of the Marble)』と『16:30』の撮影も手がける。他にレ・ビン・ザン監督『KFC』(2017)、ファン・ザー・ニャット・リン監督『昨日からの少女』(2017)、ファム・ゴック・ラン監督『The Unseen River』 、ベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門で審査員特別賞を受賞したレ・バオ監督『Taste』(2021)などの撮影を担当。

Lee Chatametikool
編集:
リー・チャータメーティクン

アピチャッポン・ウィーラセタクン監督『ブンミおじさんの森』(2010)『光りの墓』(2015)、トム・ウォーラー監督『THE CAVEサッカー少年救出までの18日間』(2019)などのタイ映画の他、中国のワン・シャオシュアイ監督『在りし日の歌』(2019)、ベトナムのレ・バオ監督『Taste』(2021)の編集を手がけるなど、アジアの映画界を活躍。『コンクリートの雲』(2013)で長編監督デビューを果たした。

Ton That An
音楽:
トン・タット・アン

フランス・パリ出身の作曲家、シンガーソングライター。ダンス、演劇、映画などさまざまなジャンルで活動し、舞踊家の金森穣、台湾の歌手廖士賢をはじめとする各国のアーティストとのコラボレーションでも知られる。映画音楽を手がけた作品はレオン・レ監督『ソン・ランの響き』(2018)、アッシュ・メイフェア監督『第三夫人と髪飾り』(2019)、河瀨直美監督『朝が来る』(2020)など。

運命を賭けろ!
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